怠惰で雑感

予告の時から気になっていた「ラプラスの魔女」。観てきましたよ〜！早速感想を書いていきたいと思います。
ここから先、ネタバレ注意でお願いします…！



東野さん原作ということで、ミステリーを期待して観にいったんですが、どちらかというとヒューマンストーリー？みたいな感じでした。やはり未来予測ができるというちょっとした超能力ものを扱っているので、完全なミステリーを描くのは難しいもんなんだろうな〜…と。ガリレオシリーズみたいな話を期待すると、ちょっとそこでがっくりきてしまいますかね。

だけど、これはこれで好きな作品でした。というか、未来予測なんていうチートみたいな設定があっても、ここまで話を作りこめるのはやはりプロだなっていうか。いや、私みたいなのが偉そうに何言ってんだって感じですが。

教授が主人公、というよりは、女の子の方が主人公だったのかな〜という印象です。女の子と、その相手役である男の子の話。女の子の、男の子を思う気持ちが恋情とか多分そういうのじゃなく、素直で純粋に綺麗で好感が持てました。一方男の子は男の子でずっと一人で戦ってきてたのかな、と思うと切ないというか…ああでもそういうのめっちゃ好き！ってなりました。

いやほんと…男の子の生涯を思うと苦しくなるわ。実の父親に理不尽な理由で家族殺されて自分も殺されかけてさ…生き残ったけど、周りは知らないから自分も知らないふりして、そうやって必死に自分を守りながら、虎視眈々と復讐の機会を伺っていたのかと思うと…ね？しかし、あの父親にはマジで騙されました。まさか自分の物語に狂うほど酔っている人物だったとは…つらい。最後の正体現した場面からずっとひぇ〜って思いながら観てた。

最終的には、ざまぁできたっぽくてそこはよかったです。でも男の子はどこに消えてしまったんですかね…女の子のためにも生きていてほしいところですが。
ラストシーン、雪降る中で、女の子が教授にちょっと笑いかけてから去るところ、今思い返してすごい印象に残っています…女の子のこれからの人生が、少しでも明るいものだといいな〜と何故か願いたくなってしまうのでした。