怠惰で雑感

いきなりですが、今日は「君の膵臓をたべたい」という映画を観てきました〜！原作は小説ですが、こちらは未読です。完全まっさらな状態で観てきました。タイトルの意味を知った時に涙するっていうワンフレーズに惹かれまして…衝撃的なタイトルなわけですが、一体そこにはどんな意味が込められていたのか？感想していきたいと思います。
※ここから先、かなりのネタバレになります！見てない方は注意！！



映画化する前から気になってはいたので、映画は絶対に観にいこうと決めていました。小説の方は…実は前調べた時、近所の図書館になくてですね…諦めてたんですね。映画化したことですし、今ならあるでしょうか？ちょっと後で調べてみようと思います。
ちなみに、映画の方には原作にないその後があります。そうなると、ラストの展開が違ってくるんじゃないかな〜と思うので、できれば原作読んで確認したいところ…。

さて、本編の感想ですが。まず、主人公とヒロインのやり取りが私としてはすっごい好きでした。特に、ヒロインの台詞回しとか性格とか、めっちゃ好みでした。全体の雰囲気としては「四月は君の嘘」を想像していただけると、大体はあってるんじゃないかな〜と思います。振り回される主人公に振り回すヒロイン、大人しい主人公に天真爛漫なヒロイン…この組み合わせ、ほんと美味しいですね…。
あと、脇役のガム男くんがですね、これまた良い味を出しててですね…個人的に一推しになりました(笑)

そして何より、関係フェチなとこがある私としては、秘密の共有者的な、刹那的な関係がほんともう…駄目よ。簡単におちるから。”秘密の共有者”って一言で表しても、そこにあった感情や思いは到底言葉では表せなくて…どこかで感じることしかできない、そんな彼らの関係がほんとツボでした…好き…良き…。

肝心なタイトルの意味ですが…ここは普通に良かったな、と思います。ありきたりというか、王道というか…こういう話ではよくある良い意味かな…と。正直あまり期待し過ぎると、心のどこかで納得しつつもがっかりしてしまうので、どんでん返しは期待しない方がいいと思います。確かに、意味を知った後でタイトルを読み返すと、何ともいえないため息をつきたくはなるのですが(笑)
お互いがお互いを尊敬し、そして憧れだったんだな〜…と私は解釈しました。この微妙に好きとは違ったベクトルを出してこられると、私はうんうん悩んでしまいますね…もうほんと好きすぎて…。

タイトルの意味は別段驚かなかったわけですが、ヒロインの死因にはマジでびっくりさせられました。多分ここが一番のポイントかもしれない…これ知っちゃうと、面白さ半減すると思います。それくらい衝撃的でした。でも死因書かないと感想できないので、ネタバレしちゃいますね。
まさか彼女が病気の方ではなく、通り魔に殺されて死んでしまうとは…結構ショックでした。そりゃ主人公も1ヶ月は立ち直れないわ…死は誰にでも平等にくるものなんだよ〜みたいな台詞は確かにあったんですが、それがここで回収されるとは…こんなとこで回収しなくてもいいじゃんよ…(;_;)ただでさえ病気でいつか死んじゃうんだよな、この子…とか思ってたのに、あまりにも死が突然過ぎて…。

というか、最初刺されて亡くなったって聞いた時、ストーカー化したヒロインの元彼がついにやったか！？と思ったのよ…まさか通り魔に殺されるとはね…。まぁこれ見よがしに通り魔の話題を出すので、何かありそうとは思っていたのですが、その瞬間の時はすっかり忘れていたので…彼女の死因はマジでショックでした。

それでも、終わりは優しいものがありましたよ…彼女が遺した日記と手紙があるんですが、私はそこでうるうるきて少し泣きましたね。いや…ずるい。だいたいね、亡くなった方が遺した日記とか手紙とか、思いが綴られたものはもう泣かせにきてるようなもんでしょ…まんまと泣きましたよ、私は…よかったな…。



ショックな部分がありつつも、こういう話では王道的なポイントもきちんとおさえられていて、私としては満足でした。タイトルのことは深く考えず、主人公とヒロインの関係がどんなところで落ち着くのかを想像しながらみると、どこか満たされた気分になれるのではないかと私は思いました。