怠惰で雑感

宣言通り、1日で映画2本、本当に観てきましたよ…！「検察側の罪人」と「ペンギン・ハイウェイ」です。前者は暗め、後者は明るめで、極端なものを見たな〜って感じなんですが…「ペンギン・ハイウェイ」のが後者でよかったな〜と思ってます。
では、2本どちらとも感想していきたいと思います。
ここから先、ネタバレ注意でお願いします…！



「検察側の罪人」
全体的に暗く、考えさせられるような内容でした。雰囲気だけでいうと、「三度目の殺人」と似たようなものを感じました。法だけでいうと、キムタク側が罪人でニノ側が正しい…と思うのですが、私はキムタク側の味方をしたくなりましたね。事情が事情だけに。

とにかく、容疑者の男が気持ち悪くて胸糞悪くてしゃーなかったです。あの、なんだ…唇を鳴らすというのか？あの動作、ほんと不快すぎて、殴りたくなりました。だから、ニノが叫んだシーンはやりすぎでハラハラしたんですけど、その一方でめっちゃスッキリしました。ていうか、迫真の演技すぎてすげぇーってなった。圧巻でした。

その後で、その容疑者の男は無実だったとわかるんですが、わかってからニノが最後に謝ろうとするんですよね…そこはちょっとね…謝ろうとしてほしくなかったなっていうのが本音です。いやだって、あいつ絶対過去の事件のはやってると思うんだよね！時効の事件になっちゃってるし、ニノの脅しにも近い言葉で白状したから信憑性も薄いし、ニノとしては今回の事件で犯人だと疑ってかかってしまった、でも本当は無実だったから謝りたいってことなんだろうけど…謝ってもあいつは調子に乗ったままだったと思う。正直無罪になったので開いたであろうパーティーもいらねぇーって思ったもの。

というわけで、容疑者の男に対してヘイトが溜まりまくってたいき3氏、容疑者の男が車にひかれたシーンで大歓喜である(笑)いや〜人の死をこんな…喜んじゃダメなんだろうけども…ほんと悪いけど、これが素直な感想です。ありがとう。
でもキムタクが、奴を犯人したくてしょうがなくてやった殺人が意味ないものになってしまったって、何か悲しいよね。善人が、行ってはいけない一歩を進んでしまった…って感じで。悪は悪を呼んでしまうんだってちょっと今思ったよね…。

最後の終わりが、この後どうなっていってしまうんだろう…って感じでちょっと考えたんですが、どう転んでも幸せな終わりにはならないだろうなって思います。


「ペンギン・ハイウェイ」
原作を読んだはずなのに、ほぼ物語を忘れていたので素直に楽しめました。ああでも終わりが…そうか、こういう終わり方だったっけとちょっと切なくなりました。てかまた原作読みたくなりました。最後の終わりの部分だけでも…どういう言葉で終わりにしたのか確かめたい…！

森見さんの作品は登場人物の台詞の言い回しが魅力の1つだと勝手に思っているのですが、映画でもそれを感じることができて面白かったです。アオヤマくんがめっちゃいい性格してるぜ…！あとウチダくんかわいい。釘宮さんの声がついてさらに可愛くなっておる…ｂ
お姉さんの性格も無邪気で好きでした。というか、ペンギン・ハイウェイの登場人物で嫌な人はいないんだよな。スズキくんも最初はおいおい…て感じなんだけど、脱走に協力してくれたからね…。そういえば、予告で「走れ、アオヤマー！」って台詞あるじゃないですか、あれすっかりお姉さんの台詞だと思ってたんですけど、実際はスズキくんでした。いや…やってはいけない勘違いをして…話を忘れるってほんと罪深いわ…すみません…。

アオヤマくんとお父さんの関係も素敵でした。というか、アオヤマ一家全体的に雰囲気良くて好感しかない。
そして、物語の要であるアオヤマくんとお姉さんの関係。お姉さんの正体が正体だっただけに、切ないものがあるよね…。というか、お姉さんほんと切ない…私の海の記憶は何なんだろうね？っていうのがさ〜…神様は意地悪よね…。

別れはとても悲しいものでしたが、でもアオヤマくんならお姉さんの謎を解明して、またお姉さんと会うことができるんじゃないかな〜なんて、そんな希望が持てるような終わり方でほっこりしました。面白かったです。

「ペンギン・ハイウェイ」は主題歌も大好きです！宇多田ヒカルさんの「Good Night」、ほんと素敵です…。歌詞を見ると、アオヤマくんの気持ちを歌ったのかな〜って想像できて、ちょっぴりしんみりしつつ、未来を期待してしまうのでした。