怠惰で雑感

今回は(も？)母に誘われ、私自身興味があったので、「フォルトゥナの瞳」を観てきました！てわけで、早速感想を。ちなみに原作は未読です。

ここから先、ネタバレ注意！



簡単に話をまとめると、死ぬ直前の人間が透けて見える「フォルトゥナの瞳」を持った主人公の愛の話です。もうちょっと詳しいまとめはWikiに書いてあったので、そっち見た方が早そう(笑)
私、主人公は最初から能力持ちだと思ってたんですが、実は途中から能力が現れる系でした。なので最初は主人公めっちゃ戸惑う。まぁ、そうだよな…。

結論から言うと、主人公サイドの話は王道ながらよくできてたと思います。過去の出来事からどこか欠けながら生きていた主人公が、あるきっかけで女性と出会い、その女性を心から愛するようになり、だけどその女性には死期が迫っていることを能力で知って、助けるために奮闘し、自分の死すら覚悟して女性を助ける…そして、自分は能力の使い過ぎにより亡くなる。正直、最初の頃は亡くなるとは思っていなかったのでびっくりだったんですが、人の運命を変えるのに代償は付き物ということですよね…。

主人公サイドから見た女性は、穏やかながら芯の強さを感じて好感の持てるキャラだな〜と思ってました。能力に関して苦悩する主人公を辛抱強く支えてくれてたし。でもね…実はこの女性も、「フォルトゥナの瞳」を持っていたということが最後に分かるんですよ。まぁちゃんと見てれば察せるのでそこは驚かなかったんですが…あ、実は主人公のトラウマとなっている飛行機事故の時に出会ってた女の子だとは思ってなかったので、そこは驚きました。

主人公は気付いてなかったけど、女性の方は主人公のことを気付いていた…なら何故その時点で全て話さなかった？？？もうこれがすっごい疑問。自分が同じ能力を持っていることも、過去に出会っていることも、分かった時点でどうして話さなかったの？？？秘密にしておかないといけない事情あった？？？私が読み取れなかっただけ？？？とすっごくモヤモヤしているのです…最初好感触だっただけに、ほんと残念だった。特に過去に関しては、救えなかったことが主人公のトラウマになって苦しんでるんだからさ、あの時助けてもらった者です、くらいは言ってもよかったのでは？？？

多分女性サイドって話的には種明かしとして用意してたんだろうけど、こんなんじゃ全然スッキリしないよ。こんな気持ちにさせるくらいなら、なかった方がよかったくらい。主人公サイドで終わらせてた方がまだよかった。感動した〜！で終わってたよ。でも女性サイドのせいで私すっごいモヤモヤだよ…ほんとに女性も主人公助けようとしてたの？その割には何も対策できてなくない？？って。終わりよければ全てよしっていうけど、終わり悪くて全部台無し感ある…。

まぁ原作未読の個人的主張なので、好きな方は「何か文句言ってんなこいつ…」と思っていただければ。私には合わなかったです。
あ、でも、最後の指輪のシーンはすっごい好き。気持ちを、重荷になるとわかっていても捨てられなかったんだな〜って主人公の葛藤がすごい伝わるし、女性がはめた指輪がぶかぶかだったのもぐっときた。そうであってほしいな〜と思ったことが叶うとキターー！ってなるね(笑)

脇役では、志尊淳さんが演じた金田が最高！でした。最初は嫌な奴として出てくるんだけど、主人公に助けられてからは更生して主人公の力になってくれるの…やっぱ王道だけどいいよね…！



さて、私が疑問に思ったことは原作では解決されているのかしら…でも映画は映画で、描けれなかったならそれは駄目だよな…と思うし、ただ単に私の理解力が低かっただけなら、申し訳ないと思う。
でもこれでも、一緒に観た両親に説明をお願いしたんだぜ…女性の行動の意味がわからない、と。で、最終的にいきついたのがあの疑問だったんだ…ほんとなんで…話してたら変わったかもしれないのになぜ…。モヤモヤが続きそうです(^^;

と、上記で書いたんですが、今調べたところ、映画オリジナル展開も加わっているそうで、なるほどそれでごちゃごちゃになったな…と思ってます。やっぱり原作は原作、映画は映画…映画が駄目でも、原作は読んでみる必要あり、ですね。