怠惰で雑感

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映画「キングダム」 感想

映画「キングダム」 感想

はい、例のごとく母に誘われまして「キングダム」を観てきました。母、こういうジャンルも興味あるのね…と思いつつ、私はさほど期待していませんでした。名前は聞いたことあるな〜、内容は全然知らんって感じ。そして実写という事実…うん、まぁね…どうだろうね?っていう。
観た後としては…もうほんっと面白かった!!!全人類絶対観て、実写嫌いな人も観て!!!ってくらいマジで面白くて、今もすっごい興奮してる…。

てことで、ここから先ネタバレ注意な感想です。



いやもうほんと面白かった〜。内容としては、弟に謀反を起こされ1度は逃げた兄が仲間と協力して王座を奪還する話で何か見たことあるな〜って感じなんだけど、もうほんと面白いから。最高だから!あ、あとこう書くと主人公が兄な感じするけど、主人公は兄についていくことにした奴隷の男の子です。

もうまず何がいいかというと、配役が神がかってる。これにつきる。
「山ア賢人くん、顔も良ければ体もいい〜!」
「吉沢亮くん、マジ美人」
「長澤まさみさんがかっこよすぎる…」
「本郷奏多くん適役」
「大沢たかおさんの迫力ヤバくないですか…」
等々、母と言いまくりましたね…あまり俳優や女優さんについて語ることってないんですが、観た後開口一番の感想がこれでしたから、相当ハマってたんだなってことがわかるかと思います。漫画読んでる父も満足そうでした。あと脚本もよかったって。普段辛口めな父が褒めてるとこ初めて見たかもしれん…もうそれだけで如何に実写版キングダムがよかったかということがわかる。原作ファンも満足してるものね。
ちなみに脚本は原作者さんも絡んで考えられたのだとか。そりゃ良いものになるわな。

私としてはもうとにかく、山ア賢人さんが演じた信(主人公である奴隷の男の子)が最高すぎてだな…「グットドクター」の時に山ア賢人さんいいな〜って思ってたんだけど、今回のでグサッときて…どうしよう、山ア賢人さんが推しになってしまう…(笑)
吉沢亮さんは、主人公の親友・漂と王座奪還を狙う王様・政(兄のこと)の二役を演じているのだけど、その演じ分けが素晴らしく…話してなくてもね、その佇まいというか雰囲気であ、○○のほうだなって何となく感じとれてしまうの…すごいね??
他の方も演技が素晴らしすぎて…もうほんとキャスト考えた人ありがとうって感じ。このために色々と努力(10キロ痩せた人もいれば10キロ増やした人もいるらしい…)してもらったのかと思うと…頭上がらないね。

実写に関しては色々と言われてきて、私もつい最近までは良い感情をもっていなかったんだけど、毛嫌いはほんといけないなって思いました。実写でも十分面白いものもあるのだ…。

内容としては、まず主人公・信と主人公の親友・漂の関係に心揺さぶられまくりでした(笑)どちらも最初は奴隷で、漂が信に剣を教えるんですよ。で、幼少期から青年期までずっと手合わせして、ある日漂だけが王宮に仕えることになるんですね…この周辺のやり取り全て神なんですけど、私この時何故か「これ、漂が裏切って敵になるんでしょ…」って勝手に思ってて気が気じゃなかった。全然違った。漂めっちゃ良いやつだった…。

というのも、漂だけ仕えることになった理由というのが王様の替え玉だったということで…自分の運命を感じながらも、最期まで任されたことを全うしたのかと思うと…もうほんと裏切るとか思ってごめんなって気持ちに。もうボロボロで、死ぬ間際で、その状態で信のもとに帰ったのかと思うと…ここの友情めっちゃ熱くて泣けてくるから…。漂…惜しい人を亡くした(:_;)

で、漂から託されたことを叶えるために信が旅立つわけです。いやお前走っていくってすごいなwwと心の隅で思ったけど。信はね〜、馬鹿なんだけどある意味かしこくて、真っ直ぐなところがほんと好感持てるな〜って感じでした。
漂から託されたことというのが王様のことで、教えられた場所に行くと漂と瓜二つな王様・政に出会うわけですね。ここで信は全てを理解するのです。代わりにされた漂のことを思って政に反発的な信なんですけど、漂と2人夢見た天下の大将軍になるために政と行動を共にすることにしたのです…。

漂に関しては政の口からも語られていて、「信の話をしてる時が一番楽しそうだった」っていうのがもう…まじもんの親友だったじゃんって…。それから、漂の最期についてもその時一緒にいた人から語られていて、それを聞いた信が「漂はやっぱすげぇよ」的なことを言った時がもう…その時の信の表情が心底嬉しそうで…漂と信の関係だけで心がバクバクして死んでしまう…と思ったね。そして私はその時にやっと漂の死を実感したというか…自分でも不思議なんですけど、「あ、漂って亡くなったんだな…」って気持ちにその時やっとなったんですよ。

感想が長くなってきたぞ…あと政と信の話もしたい。他にも細かく良かったポイント言いたいけど、それで終わりにする。ここの2人はね〜、最初険悪から始まって、だけどどんどん信頼関係が築かれていって、最終的に最高な主従関係になるのがマジでたまらんのよ〜〜。関係大好きな私大勝利なのよ〜(?)

政が最初どんな人間か分からないからハラハラするんだけど、というか言動が冷たくてええって感じなんだけど、胸の奥には秘めたる熱い想いがあることを理解した瞬間に好きになりましたね。山の王を説得するあたりで一気にきたのでは…多分信も。その辺りからどんどん関係良くなってった気がしますね…あ、山の王説得のとこの信の台詞もよかったです。夢に破れたやつらの、敵をとるのではなく夢を叶えてやれよ!っていうの…はっとさせられましたね。確かにそのほうがずっといい。

山の王を説得して山の民を仲間にした後はいよいよ王座奪還になるわけですが…こっからの戦闘シーン全て見物だから…しょ、処理が追い付かねぇってなるから。もうね、観た後でもう一回観たい!!!ってなるから。てかなってるから、今。それくらいよかった。てか美術セットやばい。
謀反を起こした弟というのがどうしようもないクズで、血筋しか見てない最低野郎で、政との違いが浮き彫りになるほど、政の志ってほんと立派だな…と思わずにはいられない。そして信がそんな弟を見て、お前には任せられない、政が王になるべきだ、的なことを言うの、「き、きたきたーーー!」って気持ちで見てました。

さて、正直全然語りたりないんですが、最後に私の一番好きなシーンの話をして終わりたいと思います。
一番最後王座奪還の時、政が中華唯一の王という夢を語り、それに対し敵がそんなのは夢物語だ、誰がついていくっと叫び政に切りかかり、政が構えるその前で信がそいつを切り倒して一言。
「俺がついていく」
………一人で観てたら叫んでたぞ???ってくらい胸がいっぱいになった。ありがとう、最高な主従関係成立、本当にありがとう…泣きそう…ありがとう…。



もう1回観たい!という気持ちはもちろんのこと、ぜひこのスタッフ・キャストで続きが観たい!と思うのは初めてじゃないでしょうか…それくらい本当によかったです。「キングダム2」って感じでやらないかな…やったら例え1人だろうと必ず観にいきます。まぁ両親も気にいってたし、1人でってことはないかもね!

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