怠惰で雑感

エイプリルフールズの方も気になったんですけど、今回は白ゆき姫殺人事件の方を見ました。録画できたらよかったんだけどね…悲しいことにそんな余裕はないので…。
白ゆき姫殺人事件は原作者が湊かなえさんということもあって見てみたかった作品なんですよね…小説の方はまだ１冊も読んだことなくて、読んでないくせに何言うんだって感じなんですけど、話の内容がほんと好きです…。

告白(映画)、夜行観覧車(ドラマ)、Nのために(ドラマ)で、今回の白ゆき姫殺人事件(映画)…こう書いてみると、映像ではかなりちゃんと見ている方なのではないでしょうか…。
今回のを見て思いましたが、湊かなえさんは本当に複数人視点の話が上手いな、と。あの、話が膨らんでいった後で徐々に真実が明らかになっていく感じがいいんですよね…ミスリードもちょっとあったり。

今回は最後の人物視点が出てきた時に、容疑者との関係で「無関係」って出たのが結構心にきたというか…ゾッとしたな。ネットと報道の怖さを思い知らされた感…自分を貶めるのはまったく知らない他人である可能性もあるんだよな、メディアの世界だとさ…。

まぁそんな感じで、ほとんどの作品が暗くて胸が苦しくなるものばかりなのですが、そんな中でほんのりスッキリ感や優しさを感じさせるものもあったりして…苦しくなった分その優しさが胸に染みて、広がっていく…終わった後で心がすっとする感じもあったりして…そこがまたほんといいんですよ！！

今回は女の友情(まぁ片方は恋情なんだけど)が、最後に胸にくる優しさを感じさせてくれましたね…信じてくれた人が、気にかけてくれる人が一人でもいただけで、ここまで救われた気持ちになるのだなと思いました。自分が殺人事件の容疑者かもしれないと疑われた時に、そうじゃないと信じてくれる人はどれだけいるんだろう…そんな気持ちにもなりました。

あと赤毛のアン読みたくなった…赤毛のアンの話が出てきたので。さらっとウィキペディア見たんですけど、めっちゃ好みの話かもしれない…アンとギルバートの関係すごい気になるやつじゃないか…。

てわけで、初めて白ゆき姫殺人事件を見ましたが、さすが湊かなえさん！って感じでとてもよかったです。好き嫌いはっきり分かれそうな作品ではあるな、とは思うんだけどね…私は好きな感じでした。
今度ちゃんと小説で読んでみたいな〜…赤毛のアンの方も。結構な長編だった気がするけど…。